故郷を見て懐かしむ時間

出張の帰りに故郷によっていく時間が出来たため数時間ではあるが立ち寄った。なんだか懐かしいにおいがした。これが自分が生まれ育った故郷なのかと。町の中を歩いて回っていくと自分の子供時代の事を思い出した。よく遊んだ場所、よく買い物に来た場所、よく悪戯していた駐車場。懐かしの場所がたくさんあった。小学校、中学校も何一つ変わることなく昔のままだった。すると一人のおばさんが話しかけてきた。

なんと驚いたことに私がよく通っていた駄菓子屋さんのおばさんであった。今でも私のことを鮮明に覚えている見たく、いろんな懐かしい話をした。すっかりと変わり果ててしまったが人の記憶や思い出に変化はなかった。なんだか涙が自然と出てきた。今ではすっかり社会に飲み込まれないようにと日々戦闘モードで戦っている。いつも疲れ果て懐かしむ暇などなかった。立ち寄ってこんなに心が癒されるとは思わなかった。帰りの電車に乗ろうとすると駄菓子屋のおばちゃんが私の好きだったお菓子の詰め合わせを持ってきてくれた。なんだか涙が止まらない。また故郷に戻りたい。子供時代に戻りたいと心から願っていた。