秋になると思うことは

秋と言えば思い出すこと

実家の目の前は田んぼが広がり、

秋のある時期、夕方になると、トンボが大量に飛んでいた。

虫取りあみを振り回せば、一匹ぐらい捕まるのではないかと、

一心不乱にあみを振り回していたことを思い出す。

不思議なことにまったく捕まらない。

そしてある時…

「!?」

網をみるとトンボのしっぽだけがひっかかっていた・・・

今でもその時の衝撃と申し訳なさはよく覚えている。

その一件以来、あみを振り回すことはやめた。

秋のある日。

庭で気を燃やしていた中にさつまいもを入れて焼き芋大会。

父が休みの日は、庭仕事を兄弟も遊びがてらに手伝ってやることも多く、

その頃はわいわいいろいろやっていた。

病気がちになった父は、

今は庭をいじる体力と気力があまりないらしく、

小さいころの当たり前のことはもうできないのかなとたまに寂しく感じる。

秋と言えば学習発表会。

私の父も母も、同学年の中では若く、

若く見える母と、背が高めでハンサムな父が見に来るのが密かに自慢だった。

秋のいろんなにおいを感じた実家に、

結婚してから頻繁に行かなくなった。

ふと、その空気と匂いが恋しくなる。