勤勉の象徴、二宮金次郎像の今

外出中、歩きながらまたは自転車に乗りながら、スマホを操作している人を見掛けたことがある。

左右の確認もせずに平気で横断歩道を渡ったりする。道端で操作せざるを得ないなら、せめて立ち止まってほしいものだ。車の運転中などヒヤッとしたこともある。

そういえば、二宮金次郎の像の撤去が相次いでいる、という話を聞いたことがある。

何でも、歩きながら本を読む姿が歩きスマホを誘発する、と言うのだ。

小学校に二宮金次郎像が設置されているケースが多いことも一因であるが、歩きスマホを連想させるとか、子供が真似をしたら危ない等、父兄からのクレームがあったと言う。

しかも、撤去された銅像の代わりに、座像が設置された学校もある。

薪を背負って座って本を読む姿より、やっぱり歩きながらの方が勤勉さも伝わる。

家族のために働き、薪を背負ってまで本を読んで勉学に励み、後に成功した事から、どんな状況にあっても努力を惜しまなければ希望はある、と言う意味で子供たちの教訓にされて来たはずなのに。

時代の流れと言ってしまえばそれまでだが、座像が登場するなんて驚きである。

勤勉の象徴として親しまれてきた銅像なのだから、たとえ少数でも、本来の姿の二宮金次郎像が残されますように、と願わずにはいられない。